大豆を例にとると,条件によっては施工前の2倍以上の増収になりますが,どの報告でも安定して30kg/a前後の収量が得られるようになっています。

[解説]
 昭和63年~平成2年における鳥取県農業試験場の調査結果をつぎに示します。

大豆の収量(kg/a)

  S63 H1 H2 平均 比率
明渠 30.4 26.8 29.0 28.7 100%
シートパイプ暗渠 33.0 31.7 34.1 32.9 115%

 

野菜の収量

  アムスメロン
(g/個)
チンゲンサイ
(kg/a)
シロネギ
(kg/a)
ブロッコリー
(kg/a)
明渠 1,462 292.2 438.3 56.7
シートパイプ暗渠 1,546 370.1 533.5 84.9
収穫比 1.06 1.27 1.22 1.49

 他に,タマネギ,スイートコーン,小豆の調査も行いましたがこれらは明渠と大差ありませんでした。

 つぎに大分県三重農業改良普及所管内のシートパイプ暗渠施工前後の収量比較を示します。

 

転作作物の収量比較(S63年度,単位:kg/10a)

 施工場所   大豆 飼料作物
(トウモロコシ)
三重町 施工前 228 105
施工後 306 266
清川村 施工前 210 150 3,070
施工後 345 280 6,500

* 麦は三重町では小麦,清川村では大麦

 大分県宇佐市における平成14,15年の調査で麦の平均収量が2.4倍となり,大豆は1.5倍の収量増がありました。また,平成21年度の宇佐市,杵築市,日田市で同様の調査を行った結果,平均で麦の収量が1.8倍,大豆の収量が1.3倍になりました(大分県農林水産部現地情報,平成22年3月24日)。