排水効果はあります。原理は弾丸暗渠と同じです。
改良工夫により本暗渠としても十分に機能します。
[解説]
シートパイプ暗渠は耕盤層および心土層に亀裂等のマクロポア*を発達促進させる効果が確認されています。シートパイプ暗渠はこの発達したマクロポアを利用して排水するものです。シートパイプ暗渠において,マクロポアは最低でも1~2%程度存在する(井上久義:亀裂が発達した粘土質圃場における水移動現象のモデル化,土壌の物理性 第59号,35-51,1989)ので,耕盤層および心土層の透水係数**はマクロポアが存在しない場合より1000~100,000倍大きくなります。したがって,耕盤層がザル状態(容易に水が抜ける状態)になり,シートパイプ暗渠における排水性は作土層の透水性に依存します。また,シートパイプ暗渠(設置間隔4 m)では集水管の配置間隔が従来暗渠(設置間隔8 m~10 m)の半分以下であること,マクロポアが集水管の直上に限定されないことから作土層を水が移動する距離が短いため従来暗渠よりむしろ排水性が良くなります。
*マクロポアとはミミズや植物の根あるいはクラックなどにより形成される土中の大きな間隙のことです。
**透水係数とは土中の水の流れやすさを示すものです。1日当たりに水が進む速さで以下に示します。一般的に水田の耕盤以下の透水係数は粘質土壌の場合, 0.1~1 cm/day,砂質土壌で1~10 cm/dayです。作土層の透水係数は土性に関係なくおよそ100 cm/day程度です。

