シートパイプ暗渠では地下水面が上に凸の曲線にならないため,デラクレの定常式は適用できません。

[解説]
 新技術マニュアルにあるデラクレの定常式は理論上,心土層に適用する式ですが,シートパイプ暗渠には適用できません。なぜなら,シートパイプ暗渠では耕盤層に発達した亀裂により地下水面はほぼ水平に維持されるからです(Q2参照)。また,土地改良設計基準 技術書[27.現場透水係数の補正と吸水きょ間隔の計算]に掲載の暗きょ間隔Sの算定式 S=2H√(k/D×86.4) も適用できません。ここで,S:吸水きょの間隔(m),H:作土層の厚さ(cm),k:作土層の透水係数(cm/s),D:計画暗きょ排水量(mm/d)です。本式は水が作土層を吸水きょの方向に流れ,疎水材のある吸水きょに吸い込まれる前提です。シートパイプ暗渠では亀裂等の吸い込み口が吸水きょの直上だけでなく,離れた地点まで広く分布していると考えられます。